国会見学の感想

 

8月、立志会の皆様のご協力をいただき、お台場中国人学友会のメンバーとともに、参議院を見学しました。参観後、参議院内の美味しいレストランでカレーをご馳走になりました。心より感謝を申し上げます。

振り返ってみて、今回の見学を通して、素朴に感じたことがいくつかあります。

1 日本の政治の開放さ

参議院の中のかなりの部分を見学者にオープンしていることを実に感心しました。見学を通して、日本の参議院議員は普段どういうふうに仕事をしているかをイメージがわきました。

参議院を見学して、中国の人民大会堂を思い出しました。北京生まれ育ちの私は、恥ずかしながら一回も人民大会堂を見学したことはありません。全人代は日常生活に遠い存在のように感じていました。

今回の見学を通して、日中の政治体制(また中国の政治と世界の他の典型的な政治体制の違い)の比較に興味を持つようになり、これから勉強したいと思っています。

2 天皇と日本政治

参議院の本会議の会場で、天皇専用の席を用意しています。警備の人は「戦後、天皇は一度もここに座ったことはない」と教えてくれました。

戦後、天皇は日本の象徴的な元首にすぎない、実質的な政治的な主導権も持っていないことを分かっていますが、今の日本政治のあちこちには、天皇の影はまだ残っているという印象を受けました。

3 一票の大切さ

見学のとき、特別体験プログラム――法案の参議院審議のプロセスも体験させていただきました。とても面白かった!24歳の私は、「参議院議員」として初めて政治的な一票(模擬でもありますが)を出しました。この体験から、選挙制度について考えさせられました。これは実は1点目にもつながると思います。

現在、中国は直接選挙制度がまだ実施されていません。これは、中国の現状の複雑さを考えると、やむをえない部分もかなりあると理解しています。国民の生の声をどのようにより効率に政府に届けるか?仮に、一票一票として反映されなくても、有効な方法があるかを考えてみたいと思います。

今回、この貴重な勉強のチャンスをいただきまして、心より感謝を申し上げます。今後、ぜひまたこの勉強のチャンスを賜れれば幸いです。

                         お台場学友会 一参加者より